HP東善寺            NEWS2022  

東善寺・小栗上野介の最新情報
2022(令和4)年版


1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月

           
【遣米使節小栗忠順が見た風景】
      ワシントン国会議事堂

  遣米使節一行は海軍造船所から全員馬車に乗せられ、ペンシルヴァニア通りをウィラードホテルまで行進した。先頭に軍楽隊がついた派手なパレードで、沿道には日本人を見ようと黒山の人出があって、屋上や街路樹に上ってみている人までいた。
 議事堂は中央のドームが工事中で足場が組まれていた。

 後日に再び訪れて議会の様子を見学している。
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最新情報  20221
 今年は戦前戦後が同数の年です
1868明治元年~敗戦の1945昭和20年までが 77年間。
敗戦の1945昭和20年~2022令和4年までが  77年間。

前半は【戦前】  戦争続きの77年間。今年2月24日突如隣国ウクライナに軍事侵攻したロシア国内では「戦争」という言葉は禁句で、プーチン大統領は平和実現のための「特別軍事作戦」だとし、戦争反対のデモに参加すると最高で15年の刑に法律を変えた。明治以来の日本も実態は戦争を「○○事変」「○○事件」と言い換えて正当化し、「国家総動員法」で物資と国民を抑え、政党まがいの「大政翼賛会」で議員を統制し、反対意見や報道を「治安維持法」で封じた。最後は原爆を2発落とされ、国が滅ぶ寸前までいった戦争続きの77年。

後半は【戦後】  国の命令で外国まで出かけて外国人を殺したり、逆に殺された国民が一人もいなかった平和な77年。

比べてみれば一目瞭然=違いがはっきり。この違いを無視して4年前に「明治150年」などとミソも○○も一緒に数え、明治維新バンザイとした内閣があった。

そして、江戸時代は世界でも稀な
260年間戦争をしなかった国でした。

とりあえず、世界の政治家は
あと190年間は戦争のない国、戦争をしない国、を目標としてほしいもの。国民の知恵と努力でそれを実現させれば「江戸時代並み」になる。政治家の責任も大きいです。

1年ずつ大事に生きてゆきましょう


 1日(土)・2日(日)

修正会しゅしょうえ新年の初詣です
     
新年あけましておめでとうございます。
1日
午前10時
2日
午前10時、 
年頭の祈願法要を行い参拝者のお名前を読み上げ、今年一年の幸福祈願をします。

 ◆コロナ感染防止から、今年はフリー参拝で 到着次第受付、すぐにお参りしてください。
          
4日(火)  礼返し(お寺の年始回り)・三ヶ日に初詣をされた檀家さんへ、お寺からの年始の挨拶回りです
17日(月)   14:00~ 講話 村上泰賢「幕府の運命 日本の運命」  東善寺本堂で 有坂中央学園中島利郎さまほか   傍聴自由
 
 21:00~22:30 NHKBS
再放送 NHKBSプレミアム 
ドラマまたも辞めたか 亭主殿ー幕末の名奉行・小栗上野介-

 「日本の近代化は明治以後」と教えられてきたことへの疑問から、最近小栗上野介の業績や人生に関心を持つ方々が増えています。
・明治以来の歴史教育は薩長政府に都合のよい「勝者の歴史観」で教えられてきたこと。その歴史観の根底は「官軍」がしたことは何でも正しいとする「官軍主義」あるいは「官主主義」ともいえる考え方で、自分たちの政府の意向に沿わない考え方は悪い思想と決めつけて、認めない、あるいは弾圧排除してきた。
・いま世界を見渡すと、同じような歴史をたどっている国がいくつも見られることが、余計に幕末維新の歴史見直しを後押ししているように思えます。

2003年1月3日の正月時代劇(初放映)でしたから、ちょっと軽いタッチも入れてお正月疲れの視聴者を飽きさせない構成でした。ときどき再放映されています。ちなみに、タイトルは不肖住職がやはり軽いタッチを交えて書きました。

参考:主役の岸谷五朗と稲森いづみが東善寺へ墓参 平成14年9月
小栗上野介の名を知らずに見た人の感想
 18日(火)  東善寺 新刊 小栗さまを刊行
教科書に載らない小栗上野介の人物・業績を子どもたちに知ってもらうこと
日本の産業革命は幕末に横須賀造船所から始まっていること
を基調として子供向けの『小栗さま』を刊行しました子供向けを基本とはしていますが、【くわしい話】を参照して大人から助言・解説をしていただけるよう編集

 清水市衛氏の水彩画を中心に、遣米使節従者が描いた絵や当時のアメリカの新聞挿絵、たくさんの資料写真などを掲載して、わかりやすいと評判です  
   A5版 65p  実費 550円
 
 
21日(金) 上毛新聞コラム「三山春秋」で
小栗上野介顕彰会が『小栗かるた』制作中、を紹介 
27日(木)   ネジの業界新聞『ファスニングジャーナル』に連載中の村上泰賢「わが国産業革命の始まりー日本産業革命の地・横須賀造船所ー」・・・掲載

最新情報  20222月
 15日(火) 涅槃会 お釈迦様の御命日
大きな涅槃図を掲げてお参りしていただきます。東善寺の涅槃図
27日(日)
 ネジの業界新聞『ファスニングジャーナル』に連載中の村上泰賢「わが国産業革命の始まりー日本産業革命の地・横須賀造船所ー」・掲載

最新情報  2022年3月
 ●15日(火) 大施食会 
     ご先祖供養の法要です。
施食会せじきえ 檀信徒各家の先祖供養大法要を行った。
・午後2時開始
   
お知らせ
・コロナ感染防止の見地から、密を防ぐため参列は護持会役員と倉渕町6区と町外の檀家さんのみとしました。

世話人役員のほか参列者がお参りし、お焼香して供養しました。
ご先祖はたくさんいます
ご先祖は毎日増えています

・ふつう思い出せるのはひいおばあさんの名前程度。でも父母がいて、その両親が4人いて、そのまた両親は8人で…と数えると倍々と増えて、10代遡ると1024人、さらに20代になると100万人を越えます。
・その100万人以上のご先祖の一人でも欠けたらアナタはこの世に存在しない。

・さらにその100万人以上のご先祖はただボーッと生きてたわけではなく、必死に働き、食べ物を手に入れるとまず子供にたべさせ育ててくれた。【ここまでが人間中心の話】

・その食べ物は、米も、麦も、野菜、果物、魚、肉…みんな人間と同じ元素から生まれた命のあるもの、それを食べて生きてきた。まさにご先祖の命の源です。
・だから施食会のお棚の正面に「三界万霊」という霊牌を祀って供養するのは、「この世に存在するあらゆる命の供養」という意味です。
20日(日) 午後1時~  講話 「幕府の運命・日本の運命 」    姫路市・神先様  傍聴自由
 27日(日)
 ネジの業界新聞『ファスニングジャーナル』に連載中の村上泰賢「わが国産業革命の始まりー日本産業革命の地・横須賀造船所ー」・掲載   
 29日(火) 13:00~   講話 村上泰賢「幕府の運命 日本の運命」   東善寺本堂で 館林市・須永さまほか   傍聴自由

最新情報  20224月
●8日  花まつり  お釈迦様の誕生日です。

東善寺に伝わる大きな「誕生絵」は、お釈迦様が摩耶夫人の脇の下から生まれる話から始まって、3歩歩いて「天上天下唯我独尊」と天地を指差す話、二匹の竜王が天から下ってきて甘露の雨を降らして祝った話などが描かれていて、珍しいと言われます。インドの話のはずですが、江戸時代にインドの風俗を見ることは出来なかったので、ほとんどの人物が中国風に描かれているのは、ご愛嬌。
13日(水) 13:30~ 講話 村上泰賢「幕府の運命 日本の運命」   金島公民館御一行様   傍聴自由
 13日(水) 上毛新聞記事で 
「風刺画に描かれた小栗上野介」
 風刺画研究家若林悠(大津市)著『風刺画に描かれたJAPAN』(国書刊行会)の「大津の連中 睡眠之図」がカラーで紹介されている。

 左半分が幕府側で中央の「口に錠をかけられている奴姿の槍持、槍の先の「イガ栗と栗の葉で小栗上野介」をあらわし、黒い羽織の家茂が座って皇女和宮に耳の穴掘りをしてもらっている。杖を突いて行く先がよくわからないアンマ姿は「めし三十二文」で三十二万石の越前藩主松平春嶽。奴の前の猿はそばのヒョウタンから「ヒョウタンナマズ」のようにぬらりくらりと政治を行なった阿部正弘と見立て、幕府は小栗上野介の口を封じて安閑としていたから、尊王攘夷派に政権を奪われたと見立てられる見解が紹介されている。

若林氏は
「…歴史は勝者が伝える」として「幕府重鎮の中の非常な先見性と実行力を備えた人々の活躍は、正当な評価を受けない。不当評価の筆頭はフランス式軍制を導入し、日本初の造船所(横須賀製鉄所)や築地ホテルの建設などの近代化を猛然と行っていた小栗上野介の功績だろう。…」として「進める改革のあまりの速さについていけなかった平凡な幕臣たちと、近代化を自分たちの専売特許にしたい尊王攘夷派の狭間にあって、優秀すぎた旗本は罪無くして斬首され、勝った尊王攘夷派の語る歴史観の中で意図的に消されていった。…」

と無念を記す。

 


 
〇17日(日)
子守地蔵尊 例祭  
 権田の子守地蔵さんは子育て地蔵として近在の人々の信仰を集めています。

●27日(木)   ネジの業界新聞『ファスニングジャーナル』に連載中の村上泰賢「わが国産業革命の始まりー日本産業革命の地・横須賀造船所ー」・掲載 

最新情報  20225月

●5日(木)  岩窟観音祭典 
観音様のお祭り


熊谷次郎直実公の愛馬「権田栗毛」にまつわる伝説の観音様、年に一度のご開帳です


 
7日(土)  小栗さくら著『余烈』講談社・1700円+税 
歴史タレント小栗さくらさんが昨年の「小説現代」11月号に掲載した小栗又一から見た養父忠順の姿を描いた「恭順」、薩摩藩に軍学者として招かれ講義を続けていた上田藩赤松小三郎が郷里上田へ帰国寸前に暗殺された事件を舞台に、主人公薩摩藩士中村半次郎の暗殺に至る苦悩と決行を描く「波紋」、土佐藩主山内容堂の腹心吉田東洋を暗殺した土佐勤王党の武市半平太は、その後容堂に討幕勤王を説いて下士の身分から上士に取り立てられてゆくが、結局東洋暗殺の廉で容堂に切腹を命じられる「誓約」、縁あって新選組土方歳三の付人となった甲州の若者立川主税の眼から土方の生き様を描く「碧海」、などの短編をまとめて刊行。構成力にすぐれ、無理のない語り口でストーリーが展開していて、これからの作品にも充分期待が持てる筆力を感じさせる。 
21日(土) 小栗まつりセッティング  午後1時30分~
 朝の小雨があって心配したが、昼頃は曇り空となって、ボランティアと寺世話人によるセッティング作業は順調に進んだ。
テントを張り終えるころから強い雨降りとなり、夜も少し降った。濡れたテントは、乾かさないと小学校へ返却出来ない。明日は返却できるだろうか。
小栗まつりボランティア募集
3年ぶりの小栗まつりです。コロナ対策の仕事もあって、多くの人手が必要となっています。
*5月10日までにお申し込みください。
●22日(日)   小栗まつり  再開
主催:小栗上野介顕彰会 共催:東善寺

◇コロナ禍で2年休止し、「墓前祭のみ」だった小栗まつりを再開します。直前に中止、もあります。HP東善寺で確認してください。)
お弁当を持参して下さい。昼市での軽食販売はありません。
直前に中止、ということもあります。情報にご注意ください。18日開催を最終決定

式典・講演 10:00~ 会場:倉渕小学校で
・挨拶・祝辞
・講演 
 作家 柳原 三佳 『開成をつくった男・佐野 鼎かなえ』の取材から見えてきた小栗忠順との接点
 
  遣米使節に随行した金沢藩の砲術指南役佐野鼎は憧れの小栗豊後守忠順と船中で直接会話できた喜びを手紙で友人に送っています。帰国後、国を守るのは大砲ではなく教育と考えを変え、いま東大合格トップの 開成学園の前身「共立きょうりゅう学校」を創立します。残念ながらその後数年でコレラのために病死したので、これまで佐野鼎の名は殆ど知られていませんでした。
 佐野鼎の傍系子孫に当たる柳原氏は佐野の業績を研究、『開成をつくった男・佐野鼎』(講談社)を発刊し、世に知らしめました。

上記講師 柳原三佳氏のJBpress 東郷平八郎が「日露戦争の勝利は幕臣・小栗上野介のお陰」と感謝した理由 に 東郷平八郎・小栗上野介・横須賀製鉄所・『小栗さま』・小栗まつりが紹介されています。

墓前祭 13:30~  東善寺境内
 挨拶・読経・献香    を実施
記念演奏 群馬マンドリン楽団 「トミーポルカ」「維新無情」など小栗上野介や幕末にまつわる曲をたくさん演奏
昼市 11時ころから  東善寺境内
 *軽食販売はあリません。お弁当を持参して下さい。休憩場所はあります。

◆ボランティア募集 男女  
前日:午後1時30分~ セッティング(テント・テーブル・イス・看板・掃除など)  
 当日:駐車場誘導、 コロナ対策担当  など
*5月10日までに東善寺へお申し込みください。
・遠方の方は東善寺へ泊まり込み可能。
   ◆小栗まつり 乗合ジャンボタクシー  ・運行主体:東善寺
  往復1便だけ当日限定運行/先着9人まで・予約制・片道2000円(運転手に支払って下さい)

 22日 ・高崎駅西口 9:00 → 9:50倉渕小学校 下車
     東善寺前(権田郵便局前で)乗車15:00 → 15:50高崎駅  

 ※下車・乗車地が異なります。ご注意を。
 ※途中乗車は出来ません。
 ※予約受付:榛名観光タクシー027-343-0020(担当・久保田)
 高崎駅方面からの途中交通規制あり
当日、「ハルヒル=室田~榛名湖間の自転車レース」があり、
高崎→(本郷経由=烏川左岸道路)は室田付近で早朝一部全面交通止区間があります。迂回が指示されますので、それに従っておいで下さい。
高崎→(里見経由=烏川右岸の406号線)→室田→権田でおいで下さい。
感想が寄せられました。 

・倉渕地区の皆さんが力を合わせて成功させようとの  気持ちが存分に伝わって来ました。  何事も継続させることの重要さが身にしみる思いです。

毎年、大変な行事を運営されていらっしゃるご家族の皆様と顕彰会の皆さんに心より敬意を表する次第です。
小栗まつりに初めて伺いましたが、小栗公が世を去って155回忌を迎えるとのことですが、そんな長い年月を忘れるほど、手厚く慰霊される様子に感動を覚えました。
テント撤収不可能 一日中曇り空で昨夜も降った雨でテントが乾ききらず、テントは足を折って下げ明日乾いたら撤収とする。、
 23日(月) テント撤収・返却 朝から晴れたので午後3時から撤収。数人が来てくれ、支所職員2名も駈け付け計9名で無事に撤収作業が終了。小学校への返却が完了し小栗まつりの片づけが終わった。、
 27日(金)  YAHOOニュース 日本海海戦の日は、小栗忠順が無実の罪で殺害された日  /天気図から読み解く日本海海戦で東郷の謝辞も紹介しています
*文中「落ちていたネジを拾って持ち帰った」は誤り。武士はそういうことをしない。
 27日(金)   ネジの業界新聞『ファスニングジャーナル』に連載中の村上泰賢「わが国産業革命の始まりー日本産業革命の地・横須賀造船所ー」・掲載

最新情報  2022年6月
6月8日(火) ◆オススメの本◆
鈴木荘一鎖国の正体ー秀吉・家康・家光の正しい選択ー
             柏書房1700円
日本が植民地にならなかった原因は「鎖国」にあり、その背景に〈キリスト教宣教師による国民クリスチャン化~植民地化の戦略〉排除があった
・西洋文化の流入を歓迎した信長、日本人を奴隷として外国へ売り飛ばすスペイン・ポルトガルなどカトリックの実態に気づき警戒し始めた秀吉、カトリックを排除しプロテスタントを許容した家康秀忠の時代を経て、家光が貿易は受け入れ布教は禁止する形で鎖国を完成させたー
・その結果日本は世界史で「德川の平和」(パックス トクガワーナ)と呼ばれる世界でも稀な260年間戦争のない時代を作り上げた
・戦争がなければ、庶民が鍋釜を持って山中に逃げ込む必要がない。家財・食料を略奪されることもないから、資産が増え、ゆとりが生み出した文化が維持継承され、国民の識字率が70~80%と言われる国になっていた
・近代日本人の原型は江戸時代に形作られ、現在〈落とし物が戻ってくる国〉と外国人が驚く国民になった

関連情報
トルデシリャス条約で日本はポルトガルの植民地化になるはずだった(リンク)
日本分断統治計画 日本の危機の打開策を打つ秀吉(リンク)

関連ニュース
フランシスコ・ローマ教皇がカナダ先住民への虐待の過去を謝罪 (2022令和4年7月25日毎日新聞ほか)
過去に寄宿学校で行われた聖職者による先住民への虐待について「悲惨な誤りだった。価値観、言語、文化といった民族の強固な土壌を損なった」と謝罪した。「先住民を抑圧する列強の植民地化の考えを教会が支持した」と認めて許しを請うた。
◆ニュースの背景◆
・1870年代~1990年代、先住民の子どもたちをキリスト教会の寄宿舎に集めて、英語・西洋習俗を教育、先住民文化から切り離す同化政策を進めた。聖職者による虐待・性暴力もあり、カナダでは4000人以上が育児放棄や虐待で死亡している。
・オーストラリアでもアボリジニーに対して同様の児童収容と同化教育・虐待が行われた。
 

◆参考画像◆

左の文字「葡人土蕃ヲ御ポルトガル人が原住民を使役している。1860萬延元年遣米使節がアフリカ・ロアンダ港(アンゴラ)で見た、黒人奴隷を使役するポルトガル人(小栗忠順従者・木村鉄太『航米記』より) ここにポルトガル人がいるのは偶然ではない。左の関連情報・トルデシリャス条約・を参照してください。
かつてこの境遇に落とされた日本人もいた。
 
カナダの委員会調査によると、寄宿学校では先住民の子ども4000人以上がネグレクト(育児放棄)や虐待のために死亡した。そうした学校の多くはカトリック教会が運営していた。
 11日(土) 横浜・桜木町駅の「旧横濱鉄道歴史展示」見学と批判

JR桜木町駅南・交差点を左に渡ったビル「CIAL」1階【旧横ギャラリー】に、202年6月から東京―横浜間鉄道の歴史が展示され、実物大の機関車と客車1両が鉄道ファンを惹きつけている。
・汽車展示の反対側壁面裏に東善寺が提供した小栗上野介の写真」と横須賀製鉄所建設が小さく紹介されている。その他に鉄道関連の歴史展示としてたくさんの史料がよく整理・展示されている。

・しかし、小栗上野介紹介(左隅)の近くに1863文久三年に密出国でイギリスに「国禁を犯して留学した長州藩士」が欧州で近代工場を「見学したと思われる工場」と説明する画像(右隅)で、いかにもこれが日本の近代化を進めるようになった例として、紹介しているのはいただけない

・小栗忠順はその3年前、1860万延元年の遣米使節で見たワシントン海軍造船所ほかたくさんの近代工場施設を日本に導入するために苦心した。帰国するとすでに井伊大老は暗殺されていて攘夷の風潮が盛んで、うかつにアメリカでの見聞を語れない国になっていた。その中で
1864元治元年に幕閣を説得して建設を決定し、
1865慶應元年には横須賀製鉄所(造船所)着工

に至っている。さらに江戸―横浜間に鉄道を建設することも提案している(渋沢栄一「德川慶喜公伝」東洋文庫3)。

・長州藩士が横濱を密出国する2日前に長州藩は、「外国船から攻撃されたら撃ち返せ」という幕府の消極的な専守防衛の攘夷命令を、「見つけたら攻撃せよとの孝明天皇の叡慮と幕府の命令だから」と勝手に拡大解釈してオランダ・アメリカの商船をいきなり砲撃、その後4ヶ国艦隊に報復攻撃される馬関攘夷戦争を惹き起こしている。

・その攘夷派のはずの長州藩から派遣された藩士が密出国して欧州へ行き「見たと思われる」近代工場の設備と機能に驚いたと思われる頃、幕府はすでに近代化の総合工場としての横須賀製鉄所建設に動いていたのだ。

・長州藩・薩摩藩は「攘夷」をとなえて人々をあおり討幕運動を進めるさなかに、裏では若者を密出国で欧州へ派遣して学ばせていた「二枚舌」の事実(これを「大攘夷」などという屁理屈をつける人もいる)。
 政権を握った後は、「攘夷」の看板などさっさと引っ込め、「日本の近代化は明治以後」と何でも薩長新政府が行なったように学校で教えてきた薩長史観が、いまだに根強く残っていることを
証明する展示例として、横浜へ行ったら隣の桜木町駅に足を延ばして確認しておくことをお勧めする。

参考事項
・最近の教科書副読本の中にはこの5人を「長州ファイブ」などと持ち上げるものがある。しかし、密出国の前年1862文久二年十二月二十一日塙保己一の息子塙次郎忠宝を無実の疑いをかけて暗殺し、その9日前の十二日にも品川御殿山に建設中のイギリス公使館に放火して焼き払っている伊藤博文、山尾庸三も含めての長州ファイブ。

・この長州藩士を近代化の先兵のように紹介する記述は現在の中学・高校の歴史副読本に見られ、それを下敷きにしたと思われる
 

▲小栗上野介・横須賀造船所を紹介


▲右下の長州藩士5人の上は「見学したと思われる工場」   

遣米使節小栗忠順らが1860年5月24日(木)(和暦四月四日)午後2時、ワシントン海軍造船所を実際に見学した時の写真(ここの展示にはない参考写真です・歴史教科書で無視されている) 
11日(土) 公開講演 村上泰賢「幕府の運命、日本の運命ー小栗上野介の日本近代化ー」   
 主催:横浜市立大学探査会・探検部OB会   
 於:横浜市大八景キャンパス  本校舎1号館 305教場
  詳しい案内パンフはこちら(PDF)
12日(日) 講話 朝9時頃から東善寺で 
村上泰賢「幕府の運命、日本の運命ー小栗上野介の日本改造ー」  山梨・是空の皆様(遣米使節随行の医師廣瀬保庵研究グループ)
13日(月) おススメの動画 you tube「新シドニー学院」『幕末のタブー 偉人 小栗上野介』
派手ではありませんがよくできています。同じく 『お伊勢参り 江戸時代の旅行ブーム』も面白い
23日(木) 東京で講演  15:00~ 「幕府の運命、日本の運命ー小栗上野介の日本近代化―」
会場:万世橋
主催:日本の伝統を守る会   会員のみ  
 27日(月)  ネジの業界新聞『ファスニングジャーナル』に連載中の村上泰賢「わが国産業革命の始まりー日本産業革命の地・横須賀造船所ー」・掲載  

最新情報  20227月
2日(土) 小栗上野介顕彰会 史跡の草刈り作業
 この1週間酷暑が続き、6月末にもう「梅雨明け」宣言もでてしまった。その酷暑の中で、観音山邸址と顕彰慰霊碑の草刈り作業。汗だくでした。
でもキレイになった史跡をお参りしてもらえると思うと、元気が出ます。
参加ボランティア豊原稔・瀬間昇・ 追川亨・ 深井紘・ 伊井光也・ 小池政一・長壁勇二・ 新井一夫・ 丸山芳典・ 市川平治 村上泰賢
13日(水) 石造の道しるべ 「草津街道 信州街道を設置

◇高崎から室田~倉渕町を通って吾妻方面へ抜ける国道406号線は、かつての「草津街道・信州街道」でした。
◇ 東善寺の正式な入口は本堂正面の急な石段で、その上り口のいま「旧道」と呼ばれる細い街道が、もと「草津街道・信州街道」でした。どこへ行くにも歩いてゆく時代、江戸から草津温泉への最短距離の道として、大勢の旅人で賑わいました。
◇また善光寺など北信州への信州街道でもあり、中山道なかせんどう(東山道とうさんどう)の脇道として飯山藩・須坂藩・松代藩主の参勤交代、あるいは藩米や産物、火薬の原料となる草津白根山の硫黄などが、浅間高原の狩宿~万騎(まんき)峠~須賀尾~大戸~権田~高崎を経て江戸に運ばれた。
 明治26年の信越本線開通、戦後40年代からのクルマ時代到来によって通り抜ける村となり、街道筋の宿場はさびれました。
◇今では語る人もほとんどいなくなったかつての街道の歴史をしのぶため道しるべを建て、
右側に「江戸駿河台へ135.1km 横須賀へ182.9km
左側に「草津温泉へ43.9km  小布施へ96.9km
と小栗さまゆかりの地名を彫りました。
 

 27日(水)  ネジの業界新聞『ファスニングジャーナル』に連載中の村上泰賢「わが国産業革命の始まりー日本産業革命の地・横須賀造船所ー」・掲載

最新情報  2022年
8月6日(土)  NHK BSプレミアム  夜9:00~ 岡田准一 新・街道をゆく 『三浦半島記』横須賀造船所・小栗上野介 放映

・『三浦半島記』は朝日文庫で500円くらい。

・番組の
前半は鎌倉権五郎の廉恥を尊ぶ生き方を通して、関東武士の気風が新しい日本人像を作り、いまも流鏑馬を伝える宗家小笠原流の稽古にその気概が伝わっていることを紹介。
・後半は日本海海戦で勝利したのは幕末に建設が始まった横須賀造船所があったから、と東郷平八郎が、建設を主張して進めた小栗上野介の業績に感謝した史実を伝え、小栗上野介の言葉「幕府の運命に限りがあっても、日本の運命には限りがない」を紹介。小栗上野介が「出来上がれば売り屋につける土蔵になる」と語った、「この言葉で小栗上野介は真の政治家となった」とする。関東武士の気概が小栗上野介を育て、それが横須賀造船所で結実している、という流れになった。
・米軍基地内の司令部建物玄関ホールに掲示されている歴代司令官の写真とは別格扱いで、ヴェルニーと小栗上野介の写真が掲示されていることが紹介されました。これに気づいている日本人は少ない、というよりめったに見られない場所です。
 いい番組でした。
************以下は寄せられた感想から**********************
番組スタート冒頭にMCの岡田准一さんが鶴岡八幡宮から由比ヶ浜をのぞみ「ここに立つと、今の日本につながるものを感じる。」と言っていましたが、小栗さまの登場を予感させるものでしたね(^^♪。60分の内、約11分を小栗さま関連に割いていましたね。MCの岡田准一が、横須賀製鉄所(造船所)の全体図を見ながら小栗さまをさして「意志とか、思いとか、真っすぐさとか。」「私利私欲ではないですからねえ。」「突き抜けさせた強さ。」などなど。印象的です。(Y.M・埼玉県)

◆この番組は,小栗上野介公を正しく伝えてくれました。司馬遼太郎氏が,小栗公を,「彼こそは明治国家の父である」と称賛していたとは知りませんでした。私には,司馬氏は勝海舟を維新期の主役に据えていたとの印象が強く,司馬氏の作品に目を通すことがありませんでした。こうした稚拙さを反省し,早速,司馬遼太郎の『三浦半島記』を注文しました。勉強の機会を与えて頂きましたことに感謝申し上げます。
鎌倉は,幼少の頃に,父の仕事の関係でよく出かけました。今から50数年前の鎌倉は,材木座海岸の岩場でウニを採ることができるほど,美しい海岸でした。しかし,家業の倒産で鎌倉が遠のき,疎遠になってしまいました。小栗公を偲びつつも,幼少の頃の鎌倉での楽しい思い出も,同時に振り返ることが出来ました。重ねて,御礼申し上げます。(T.N・山梨県)

NHKBSプレミアム放映の新・街道をゆく「三浦半島記」を拝見させていただきました。 鎌倉(鎌倉武士の暮らし・所作など)と横須賀(横須賀製鉄所・戦艦三笠など)の紹介を 司馬遼太郎が追い求めていただろう、『人間とは何なのかとか、いつの時代も移り行く美意識とか、 品格や生きる知恵とか』などを見て取れるような感じをいたしました。そして、やはり 関心は小栗上野介の手による≪日本の近代化に大きな役割を果たした「横須賀製鉄所 (造船所)」≫の紹介は、思った以上にシッカリと紹介されていました。 この小栗上野介の功績は、横須賀製鉄所にての造船や船の修理ばかりではなく、日本初の洋式灯台である 観音崎灯台の建設や幕末に閉山同様になっていた生野銀山(兵庫県)に製作した採鉱機械や蒸気機関などを送り、見事に再生させたり、生糸生産の近代化を推進した官営富岡製糸場(群馬県)の基本設計・機械類の 製作や、綿糸生産のための官営愛知紡績所のタービン水車も横須賀製鉄所製であり、我が国の近代工業の発展と近代化の推進に必要な輸出産業育成に、横須賀製鉄所が果たした役割の大きさは、計り知れないものがありますと、 此処までの紹介はこの番組では無理でありましたものの、とても興味・関心が尽きないものでした。とても貴重なる番組のご紹介をいただきまして、本当に有難うございました。(M.Y・埼玉県)

小栗上野介氏の功績と後世の高い評価が造船所の当時の写真とともに岡田准一さんのナレーターと合わせてしっかりと紹介されていましたね。写真や現在の様子を紹介した動画、また何度も行き来されたと言われる江戸から横須賀への小道などの紹介などを見て改めて感慨深いものがありました。先日ご紹介を頂けなければこの様な良い番組を知ることなく過ごしておりましたかと思います。本当にありがとうございます。
(A.Y・西東京市)
◆番組拝見しました。小栗上野介公の評価が正確に語られており、感動的な企画でした。まさに、日本の近代化の始まりが小栗侯によって始まったということが、しっかり伝えられていましたね。横須賀のドックはまだ見学する機会がありませんが、ぜひ一度出かけてみたいと思いました。(H.M・館林市)

◆BSプレミアム「三浦半島記」を見ました。想像以上にしっかりと小栗上野介の功績を放送していたので良かったです。ただし、番組上やむを得ないとは思いますが、「処刑」という一語で片付けているのは納得できませんでしたが。しかし最近幕末明治の薩長史観が見直されつつあるのは喜ばしいと思います。さて最近のことですが、かつての同僚がある大阪府立高校の授業で小栗上野介をきちんと取り上げてくれました。生徒たちも感動していたそうです。(K.O・兵庫県)

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  以下は村上泰賢の評
司馬遼太郎は若いころは「明治維新バンザイ」の薩長史観で小栗上野介を悪役にしていましたが、晩年に小栗上野介の実像を理解。『坂の上の雲』は船がなければ成り立たない話ですからー船があった、造る技術修理する技術があった、操縦する技術があった、造船所があったことに気がついたのでしょう。
小栗上野介を「明治の父」ともたたえたが、その明治政府に「罪なくして」殺害され、以後の学校教育では「本当の産業革命の地・横須賀造船所」とともに登場させない歴史教育がいまも続いているから、「明治の父」という称号は明治政府のためにやったわけではなかったのにと、喜んでばかりいられない違和感を持つ。

 ●13日()午前
お盆です
~16日()18時まで
 盂蘭盆会
*今年もコロナウィルス感染防止の見地から、大勢の参拝者による法要はしません。読経供養しておきますので、任意に自由参拝とします。

東善寺の盂蘭盆会
 ○27日( )  ネジの業界新聞『ファスニングジャーナル』に連載中の村上泰賢「わが国産業革命の始まりー日本産業革命の地・横須賀造船所ー」・掲載

最新情報  2022年9月

15日(木) 午後2時~ 長信寺大施食会
 17日(土) 10:30~ 講話   亀井氏   *傍聴自由        
 17日(土)  小栗上野介顕彰会 機関誌
『たつなみ』47号  発行
主な内容
◆小栗まつり講演開成をつくった男佐野鼎かなえ』の取材から見えてきた小栗忠順との接点   作家 柳原三佳
リエージュ製エンフィールド銃  
                   峯田元治
◆「小栗忠高の命日のナゾ」は家督相続の時間

                         村上泰賢
◆追弔 「市川光一氏」   市川平治
◆史料紹介 「小栗上野介」福地源一郎/本の紹介など

*東善寺「たつなみ会」会員には発送します。
 
●20日(火)
~26日(日)
お彼岸 お彼岸は中日(ちゅうにち)を挟んで前後3日、計7日間。都合のよい日を選んで、家族そろってご先祖参りをしましょう。

○27日  ネジの業界新聞『ファスニングジャーナル』に連載中の村上泰賢「わが国産業革命の始まりー日本産業革命の地・横須賀造船所ー」・掲載

最新情報  2022年10月
10月3日(月) 講談「小栗上野介」がPCで聴けます
女流講談師神田蘭「5分で恋する日本史列伝」で小栗上野介の講談前編が流れています。

*クリック→神田蘭さんの画像の下の「再生」ボタン→押す すぐ始まります。
・聴きやすい語り口で5分で小栗上野介を語ります。後編は来週アップされます。
・高座用にはもっと内容を濃くして完成させる予定・・・とか。
10日(月)
スポーツの日
午後 館林市で公開講演  主催:館林市生涯学習友の会 
村上泰賢 「幕府の運命、日本の運命ー小栗上野介の日本改造ー」  
10月16日(日) 21:00~ 
NHKスペシャル 1⃣ch 
「新・幕末史」 
夜9:00~
10月16日(日)
第1集幕末vs列強 全面戦争の危機  
23日(日)
第2集日本に迫る世界“覇権戦争”
昨年の大河ドラマ「渋沢栄一」で小栗忠順役を演じた武田真治が再び小栗役で、幕末の歴史を演じた。

参考
 対馬事件・通説「英艦が露艦を退去させた」は誤り /遣米使節・小栗忠順の「通貨交渉」東郷元帥の謝辞 /小栗忠順の言葉「日本の運命、幕府の運命」 /

感想
◆大変興味深く本番組を観ることができました。当時も今も変わらず、欧米列強の間で生きる悩みはつきません。国として独立を守る難しさを感じさせるドラマでした。ロシアによるウクライナ侵略は他人事ではないように思えます。(群馬・K.A)
◆番組、素晴らしかったですね! 先日の村上住職のご講演同様、やはり海外の史料の方が正しい史実が分かりますね。小栗公の汚名が挽回され、見ていてスッキリしました。できれば慶喜公の裾を掴んで説得しようとしたことやその戦略についても入れて欲しかったですが‥ .
ただ、二分金のくだりは解釈が違うので、番組に連絡してみようかと思います。これを機に正しい史実が伝わり、日本人の歴史認識が変わり、もっと多くの方に小栗公について知ってもらいたいですね。(さいたま市S.H)
16日21時、小栗先生の活躍を今垣間見ております。 なんとバランス感覚の良い人だったかと、そしてその 後に他界されてしまう事に、改めて「惜しい」と感じつつで居ります。  そして、今現在のロシアの横暴・・全く変わらずあ の民族は・・、また、以前からなぜか日本はエゲレス ・イギリス大英帝国・・と付き合いがそれほどではない事に、不思議を感じておりました。また米国が、隙 間を狙って、来日してきたことも、決して太平の眠り の目覚めとも感じてはおりませんでしたが、これで疑問史がつながってきました。結局小栗先生がフラン スと付き合い、ドックを作っていくことは、危険を 感じての事と、東洋と幕末史、より世界史を理解できるようになりました。今回の国営放送は、面目躍如で した。  では番組に戻ります。(長野県Y.S)
◆昨夜のドラマスペシャル、もろに小栗忠順が登場しましたね。横須賀ドックの話がありませんでしたが、次回にとりあげられるのでしょうか?現在もアメリカ海軍に使われているそうなので、省略しないでいただきたいです、出来ればそれを臨む彼の胸像も。次回は榎本武揚が登場するか、楽しみです。薩長政府側からの歴史を塗り替えてほしいものです。(静岡市・F.K)

小栗公について予想以上にスポットが当たっており,驚きました.薩長史観にとらわれずに世界を見据えた解説で,(私にとっては初見の)小栗公の外交交渉の手腕に関する海外の資料なども紹介されており,見ごたえがありました.イギリスやロシアを中心とした列強の権益争いの中で,日本が植民地にならずに生き残ることができたことの意義を感じることができました.ただ,対馬事件についてもう少し補足があるとよかったことと,横須賀や兵庫商社についての言及がなかったことは気になりました.来週は戊辰戦争ということで,小栗が罷免されて斬首される悲しいシーンが放送されそうですが,これを機に多くの人が小栗公の業績について知る機会になればと思います.特に横須賀製鉄所の建設は小栗公の功績の一つですので,「土蔵付き売家」の言葉とともに紹介されれば嬉しいです.(宮崎・I.S)
 26日(水)  20:00~ NHK BS3で 2019年放映からの再放送
英雄たちの選択選 「小栗上野介」
 放映

・欧米の列強国米・英・仏・蘭・露のはざまで近代化を図る幕府・小栗上野介を描きました
対馬事件で 放映された以下の3点はいずれも錯誤というのが住職村上の見解です
通説1「小栗は露艦との交渉に行き詰まり江戸へ戻った」
通説2,「英艦が出向いて露艦を退去させた」
通説3,「勝海舟が退去させた」
*詳しくはコチラで …HP東善寺>小栗上野介>業績>対馬事件>通説を糺す

「土蔵付き売家」まで紹介しながら、東郷平八郎が小栗上野介の遺族を招いて謝辞を述べ、土蔵が役立ったことを証明する場面がなかった。
*詳しくはコチラ …「東郷元帥の謝辞」
  
27日(木)    ネジの業界新聞『ファスニングジャーナル』に連載中の村上泰賢「わが国産業革命の始まりー日本産業革命の地・横須賀造船所ー」、を掲載

最新情報  2022年11月
7日(月) 講話 横須賀シティガイド協会   *傍聴自由
 12日(土) 11;00~ 横須賀市ヴェルニー公園 ヴェルニ・小栗上野介の胸像前特設テントで
横須賀市主催 ヴェルニー・小栗祭

 
18日(金) 新潟県三条市で公開講演します 
18:00~ 村上泰賢「ものづくりと小栗上野介の日本改造」
主催:三条市商工会議所 
会場:図書館複合施設「まちやま」のサイエンスホール

・聴講希望者は 下記へお申し込みください
 三条商工会議所 産業振興課長 中川氏 電話0256-32-1311
20日(日) 11月20(日)14:00開演 
ジョイフルブラスオーケストラ定期演奏会 横須賀市文化会館 入場無料
福田洋介作曲「小栗のまなざし」を演奏します。
 
 26日(土) オススメの本
中村敦夫狙われた羊 
       
講談社文庫・2022年復刊 
・筆者は俳優『木枯し紋次郎』で知られた中村敦夫で、作家・国会議員としても活躍。某カルト教団体(今問題となっている世界基督キリスト教統一神霊協会(旧統一教会)を思い出させる)が、宗教団体を装いながらまじめな若者や信者を操る詐欺集団であることを暴いた小説。

・初版後30年経って復刊された珍しい本です。

ついでに
避けた方がいい新興宗教→HP東善寺>「国王大臣に近づくことなかれ」
 
 27日(日)  ネジの業界新聞『ファスニングジャーナル』に連載中の村上泰賢「わが国産業革命の始まりー日本産業革命の地・横須賀造船所ー」、を掲載

最新情報  2022年12月
 
12月23日 オススメの本 
ノンフィクション作家・柳原三佳著
コレラを防いだ男講談社

・インドのガンジス川下流域で発生したコレラは、感染力が強く、かかると3日ほどでコロリと死んでしまうから「コロリ」と恐れられた。1822文政五年に西日本で大流行した時には数万人が死んだ。36年後の1858安政五年、ふたたび江戸から広がり「江戸の台所」と言われた銚子の町にも感染者が出はじめたとき、西洋医学を学んだ医師関寛斎は、患者の隔離、手洗いの励行など現代医学に通じる手法で、感染者を最低限の数で抑えた。

・コッホが結核菌の発見を公表したのが1902明治15
だから、それまで人類は細菌によって感染することがわからないまま、迷信や、あやまった治療法と戦いながら、蔓延を防ぐ努力をしていた。

参考::住職の法話「思い通りにならない人生 コロナウィルス」…幕末の倉渕地域のコレラ蔓延の様子がわかります。
 
 12月24日(土)  オススメの本
 作家 鈴木荘一著
平和の武将 徳川家康さくら舎
 1,500円+税

・ローマ教皇お墨付きのトルデシリャス条約によって東西に分かれて地球上を全て植民地にしてきたポルトガルとスペインが、ふたたび顔を合わせたのが極東の東アジア地域。特にフィリピンを抑えたスペインにとって次の目標は日本であった。
・日本は戦国時代、織田信長は鉄砲と弾薬の原料硝石や珍しい舶来品を運ぶ南蛮船貿易を歓迎した。秀吉はスペイン・ポルトガルはキリスト教布教を行う宣教師を先頭にみずからは戦わずしてキリシタン大名や信徒の力でキリスト教国を増やし、日本を植民地化する戦略を見抜いて警戒。特に数万人もの日本人捕虜を宣教師のお墨付きでドレイとして外国へ売り飛ばしている実態に気づき、「バテレン(宣教師)追放令」を発した。それを引き継いだ家康は次第にカソリックのポルトガル・スペインを排除し、宗教と貿易を切り離して考えるプロテスタントのイギリス・オランダを受け入れるようになり、秀忠~家光に至って「鎖国」を完成。
・以後日本は250余年間戦争のない「パックス・トクガワーナ(德川の平和)」と呼ばれる世界でも類を見ない時代を築き、現代日本人の原型を作り上げた。
 

   
 27日  ネジの業界新聞『ファスニングジャーナル』に連載中の村上泰賢「わが国産業革命の始まりー日本産業革命の地・横須賀造船所ー」、を掲載