小栗上野介日本初の フランス語学校

日本最初のフランス語学校
仏語伝習所)

小栗上野介は横須賀製鉄所(のちの造船所)の建設が決まると、通訳養成と技術伝習に携わる人々のためのフランス語学校を開設した。

又一(東善寺・仏語伝習所)

栗本貞次郎(東善寺・仏語伝習所)
フランス語伝習所で学ぶ小栗又一 
(2列目中央)
(写真提供:クリスチャン・ポラック氏)
栗本貞次郎(鋤雲の養子) 
(左から三人目) 
(写真提供:クリスチャン・ポラック氏)
場所 横浜、弁天池の北隣(現在の中区本町6丁目)
■開校 1865元冶二年(4.7から慶応元年)三月六日
■正式名称 「横浜仏蘭西語伝習所」
■設立スタッフ 小栗上野介 栗本鋤雲 浅野美作守 レオン・ロッシュ
■校舎 二階建て(東西二十間、南北六間) 教室2、事務室、講堂、食堂、台所、寄宿舎(全寮制)など。
■建坪 120坪(369u) のち新校舎、厩舎(馬200頭)もできる。
■校長 メルメ・ド・カション  
■教師 シャルル・ビュラン(フランス公使館護衛騎兵軍曹)、アンリ・ヴーヴ、レオン・ブラン、フェルナン・プーセ、ルイ・サミー ら。



メルメ・カション
      
(写真提供クリスチャン・ポラック氏)


  カションと生徒たちフランス語学校(東善寺・小栗上野介)*クリックすると大きくなります  「私の生徒たち…」
■授業内容 
フランス語、地理、歴史、数学、幾何学、英語、馬術。
6ヶ月で1学期。初級、中級、上級の三段階。
8:00〜12:00 16:00〜18:00 が授業時間
日曜祝日は休み。水曜は午前のみ、午後は散策も可。
第1回得業式は慶応二年十月。

■初めの伝習生
小栗  又一(18)…上野介の養嗣子。のち高崎で斬首される。
栗本貞次郎(20)・・・栗本鋤雲の養嗣子。
川路  太郎(22)・・・川路聖謨の子。
長田銓之助(22)…・『椿姫』の訳者長田秋涛の父。
飯高平五郎(18)
保科俊太郎(23)・・・パリ万国博で徳川昭武とナポレオン三世を通訳。
    ・・・・・・ら、総数47名。
■主な卒業生
田島 応親……陸軍武官。明治陸軍創設に貢献
織田 信義……『和仏字書』編者
緒方 惟直……兵学寮教師からヴェネチアの商業学校日本語教師
稲垣喜多造……西洋簿記の移入に貢献。日本の会計学の草分け。
伊東   榮……パピリオ化粧品本舗
吉田 要作……鹿鳴館
中島 才吉……横須賀製鉄所のフランス語教師
大工原信吉……慶應義塾大学教授
小野 弥市……ニューカレドニアへの日本移民団総監督
田中 弘義……『和仏辞書』編者
茂木  幸……『仏和対訳兵語字類』編者
参考文献
・「横浜ふらんす物語」冨田仁・白水社・1991年
・「メルメ・カション」富田仁・有隣新書・昭和55年
・「横須賀製鉄所の人びと―花ひらくフランス文化」富田仁・西堀昭共著・有隣新書
・「日本の近代化とグランド・ゼコール」西堀 昭・つげ書房新社・2008年
・「日仏文化交流写真集」西堀昭・駿河台出版社
・[絹と光」クリスチャン・ポラック・アシェット婦人画報社・2002年
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