| 住職のコラム (東善寺) ●● お参りと見物 |
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| お参りと見物 ――言葉一つで褒(ほ)められます―― |
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「すみません、小栗上野介のお墓を見せてください」 参拝者がやってきてよくこう言います。 「はいどうぞ、でも・・・、見るのではなく、お参りして下さい」 と答えると、どなたも「へえ?」という顔をなさる。 「お参りと見るのでは意味が違うでしょ?」 これですぐわかる人もいるが、 「どう違うんですか」 と聞く人もいます。 「お墓はお参りするところで、見る物じゃないんです」 だからってどこが違うのか――。若い人などはまだ呑み込めない顔をしている。 「お参りは手を合わせます。ただ見るだけなら手を合わせないでしょ」 やっと、ああそうか、という雰囲気が見えてくる。 「それに――、家にお帰りになって『小栗上野介のお墓を見てきた』と言えば家の人はフーン、で終わり。『お参りしてきた』と言えば、えらいねえ、よく行ってきたね、と褒(ほ)めてくれますよ。褒められる言葉を使いましょう」 「ああ、そういうことですか!ほんとにそうですね!」 今どきの若者はよくわかると素直に反応してくれる。さっそくうれしそうにお墓へ上がってゆきました。 |
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