HP東善寺>法話                  ゴミを拾って運を拾う・大谷翔平選手       


                 
                     
   ゴミを拾って「運を拾う」
           大谷翔平選手

いま大リーグのロサンゼルス・アスレチックスの大谷翔平選手が投打の「二刀流」で活躍、先日のオールスター戦にも特別ルールにより投打ともに出場し、大人気でした。投打両面の活躍だけでなく、人柄がいい若者、としてこれまで野球に関心がなかった婦人層にも大人気。それを象徴するのが、いつもゴミを見つけると拾って後ろポケットに入れる姿。 

 花巻東高校で野球部監督から「ゴミを拾うといい運を拾える」と教えられ、大リーグ選手になっても変わらず拾っている。この心がけが彼の優しさ、気配りを生み出しているのでしょう。 大リーグ選手になったからゴミ拾いなんかもうしないではなく、ふだんの心掛けが身についてさりげなくあたりまえにしている謙虚でまじめな姿が、女性ファンにたまらないのでしょう。

 この心がけが野球少年たちにおよぼす影響は大きいことでしょう。

      
    ホームインし、ベンチへ戻りながら
       ゴミを拾う大谷選手 対アスレチックス戦

前橋育英高校の荒井監督も野球部寮の生徒を連れて、毎朝無言で町のゴミ拾いをしています。
無言でする理由は二つ、
・朝早くから高校生がおしゃべりしながら街をうろついたら、近所迷惑。
・無言ですると集中力が増して、気づきが早くなる。
ということでしょう。

 2013平成25年夏の甲子園で優勝してインタビューを受けた監督は、甲子園に来て泊まっている旅館の周りでも毎朝早くに部員とゴミ拾いをしていることについて、「ゴミを拾う子は、捨てない子になれる」「いつもゴミを拾うと小さなことにも気がつくようになる。それが試合にも生きてくる。凡事徹底です」
 と語っています。

野球で人間性を育てられた日本の若者のさりげない行動が、アメリカでの大人気を支えているのは、うれしいことです。 (2021令和3年7月村上泰賢兼務住職「長信寺だより」)

 
 
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