花だより ・東善寺 春の花-2-

東善寺花だより 春の花-2  5月中旬


つつじ
夏近し、といった風情が出る花。
母は「田植えツツジ」と言ってました。
ツツジが田植えをするのではなく、この花の頃に田植えをした、ということ。

牡丹・ぼたん
境内に牡丹が盛りとなりました。
まもなく黄色も咲きます。

爽やかな朝
初夏を思わせる爽やかな光でした。

山吹
山吹の黄色が小栗上野介主従の墓の背後をいろどります。

牡丹・ぼたん
薄いピンクが気品を漂わせます。

滄野の碑・そうやのひ
境内
「花が咲いた
 のの花が
 滄野に散った
 兵士還らず」
        横手由男
*横手氏は「さすらいの画家・雨さん」として知られる。碑文の裏に「弟勇二君と彼我(ひが)の将兵
の死を悼んで」とあります。雨さんの絵は寺の庫裡にいくつか展示しています。

つつじ
本堂前

コブシ
コブシ
花が終わった後、握りこぶしのような形の実がつくところから付いた名。
この実を蒔いて苗を作るにはコツがいる。

ナルコユリ
二つの花がぶつかり鳴子のようだから、ナルコユリ。斑入りの葉にご注目あれ。

クマガイソウ
クマガイソウ
熊谷次郎直実が戦場で母衣(ほろ・後ろからの矢を防ぐ布袋)を背負って戦う姿になぞらえた名。
同じ仲間に平敦盛になぞらえた「アツモリソウ」がある。

エビネ
ミス・エビネのつぶやき
「境内あちこちにこれから咲きまアす。低い花だから、よく見てね。和尚さんは『これを植えておくと、掃いた落ち葉を捨てやすくていい』なんて言ってますワ。
たしかに落ち葉は私のご馳走だけど、ちょっと気になる言い方ね・・・」

ハルナユキザサ
きれいな船形の緑の葉の上に白い花をつけるユキザサ。山国ではアスパラのようにおひたしにして食べる。
これは榛名山に特有な大型種で葉も茎も大きく、葉の数も多い。