雨 さん (東善寺)   七回忌追悼展  


さすらいの画家
雨・横手由男画伯

七回忌追悼展

  2007
  平成19年9月15日〜26日

雨さんが亡くなって七回忌の年になりました。
多くの雨さんのファンの心には、雨さんのおもかげ、言葉、さまざまな思い出が生き続けています。
ファンが持っている絵を貸していただいて、七回忌追悼展を行いました。雨さんの絵を初めて知ったという人も、熱心に見てゆかれました。


   
  東善寺 
寺で最初の画展のとき対岸へ行って2時間で描いてきた 
 墨絵も油絵も手掛ける画家は珍しい  画集「遍路愛韻抄繪」の表紙になっている
     
  たくさんの波を描いた。ひたすらさびしい無限の波を描いた。  本の装丁 水上勉・司馬遼太郎・黒岩重吾などの多くの作家の著書を飾った  どのような手法で描いたものかもはや不明 
はなれ瞽女(ごぜ)おりん
水上勉の小説の表紙はこの絵ではない
   大きなコンパネを彫って板絵を作った原板に色を塗ったもの
     
 途方もない寂しさの中にわずかな望みがくみ取れる  そばおか 吉岡町漆原のソバ屋さんを亡くなる1年前に描いたという  越後の女 幸少ない女が必死に頑張っている姿にひかれるのが雨さん 
枯野は 「枯野は侘し 
かれのは寂し 枯野は美し かれ野の光を愛す 野にあるもののすがしきを恋す そのきびしきをよろこぶ その切なきに魅せられる 
   上と同じ板絵の原板 5枚飾られた
白根山 若いころベレー帽で通った印刷屋さんの息子の誕生祝いに贈ったもの 雪昏れる
すごいタッチの少女像
子ども 
Tシャツ 寺で最初の画展でTシャツ4枚にたちまち描いて娘3人と家内に「はいお土産」。私はすぐに言った「着ないでしまっとけ」。 天使の素顔
このシリーズはたくさん描かれたらしい
さい涯で
「さい涯で僧は何を深めたか 正法 心経 坐禅も知らないわたしは 小川のささやき 風の韻に無常を観て煩悩の白道を流れる 游雨人」
道祖神
墨絵 
慈母観音 東善寺の本堂前 慈母観音

追悼法要・追悼講演・追悼会 9月16日
追悼法要 雨さんは15日が命日、弟勇二さんはお彼岸ころが命日 読経 みんなで般若心経を読んで供養の気持ちを表す お焼香 雨さんは仏教徒ではない、と言いながらかなり深く仏教の勉強をしていた
お経を読んでいると山野をさすらった雨さんの心がわかるような気がする はるばる仙台からもやってきてお香を焚く 講演 「横手由男ーその鎮魂とわざおぎの世界」
中里麦外氏は母と弟勇二君…
そして妻への鎮魂の絵と語る。 追悼会 雨さんを初めて知ったという方も「聞いていて雨さんという人が少しわかりました」と語る