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2024令和6年5月26日(日)
小栗まつり

  
    
新作能「小栗」 仕舞 観世流能楽師清水義也   同 金子聡哉
 

 うす曇りの空で暑くなく寒くない恵まれた小栗まつりとなった。例年通りの式典講演墓前祭のほかに、今年は「小栗かるた」が完成して、昼市会場で新発売された。関連して、5月初めから道の駅「くらぶち小栗の里」でかるた原画の「原画展」があり、さらに式典と講演会場背後ではやはり「拡大画による原画展」が午前中だけ行われ、参加者が見入っていた。午後の墓前祭のあと本堂では新作能「小栗」の仕舞が行われ、厳かに小栗上野介を追悼する演能が奉納された。

午前10時から  倉渕小学校でー

式典  式辞 小栗上野介顕彰会長市川平治
          祝辞 高崎市長代理兵頭副市長
              横須賀市長代理

記念講演   「小栗上野介忠順の思いと横須賀製鉄所(造船所)」 早稲田大学名誉教授 浅川基男 

 佐賀藩主鍋島直正の近代化、遣米使節小栗上野介の近代化の理念をはじめ、多くの先人の努力が積み上げられてきた。

吹奏楽 「小栗のまなざし  倉渕中学校吹奏楽部」 



午後1時00分から 東善寺でー
墓前祭   157回忌   
 ・感謝状贈呈 墓前で「小栗かるた」の絵札原画の制作者木村直巳様・観音山の小栗邸址整美を奉仕してくれている丸山昇様に進呈。
・追悼の言葉法語・読経・献香墓参    たくさんの参列者が列を作って参拝献香し、小栗上野介父子主従と殉難の村人を追悼しました

  本堂で
能 仕舞 観世流能楽師 清水義也氏制作の新作能「小栗」の一部・ラストシーンを、子息義久さん、観世流能楽師金子聡哉氏と演能 格調高い仕舞の所作に参加者は見入っていた。

記念演奏
  群馬マンドリン楽団  

午前11時ころから~
昼市    地産の野菜、漬物、加工品や、海軍カレー、ナメコ汁(無料)、甘茶(無料)、漬物など


  
              午前10時から  倉渕小学校でー
式典  式辞 小栗上野介顕彰会長市川平治
        祝辞 高崎市長代理兵頭公保副市長
            横須賀市長代理

       
  左から 田口豊副会長の開式の言葉・市川平治会長の式辞・兵頭高崎市長代理・山口智子横須市長代理の祝辞 ・伊井企画委員長閉会の辞
 特別参加者紹介

県会・市会議員など来賓紹介のあと、特別参加者として「小栗かるた」の絵札原画を描いた漫画家木村直巳先生と、遣米使節研究者で早稲田大学特別研究員としてアメリカから来日中のナタリアドーンさんが紹介されました。
   
記念講演   「小栗上野介忠順の思いと
         横須賀製鉄所(造船所)」
 
                             
             早稲田大学名誉教授 浅川 基男   
     
   
 記念講演 早稲田大学名誉教授 浅川基男 先生
機械工学を専門として展望すると、日本人は材料を加工するモノづくり得意としてきた。近年の若者が安定志向に入っていて、国が滅びたヴェネチアに似てきた。もっと外国人や女性の参加を促すことで、国の展望が開ける。
 佐賀藩主鍋島直正は長崎警護役で西欧の最新情報を得て日本近代化を構想、多くの人材を登用して工業面の強化を図って近代化を進めた。 遣米使節目付小栗忠順はワシントン海軍造船所建設で、造船所は総合工場であることを見抜き、造船所を建設して 日本の近代化を構想。「いずれ土蔵付き売家でいい」と、造船所を次の家主に渡すに渡す土蔵にたとえ幕府のあとの政権が役立てることを見抜いていた。
   吹奏楽小栗のまなざし演奏 倉渕中学校吹奏楽部
◆住職が縁あって新鋭の作曲家福田洋介氏に作曲していただいた曲。
◆現在都内で40店舗を展開するするスーパー「オオゼキ」の創始者郷土出身の故佐藤達雄氏から贈られた基金を元に、生徒全員の「一人一楽器」を基本として練習に励んでいる。


◆コロナ禍や修学旅行などの都合で数年出演がなく、久しぶりの演奏がすばらしかった。
     
    
小栗かるた 原画(拡大画像)
式典講演会場の倉渕小学校体育館でこの火時まで開催
 
   
  
      
小栗かるた 箱入り 1,400円     小栗かるた ブック版 1,100円

   
ブック版:小栗家先祖から時系列に小栗上野介の生涯が読み取れ、切り抜けば札と箱が出来上がる
東善寺で販売しています。

午後1時00分から  東善寺境内で
墓前祭   読経・献香による墓参 
墓前で 感謝状贈呈

「小栗かるた」の絵札原画を施策していただいた漫画家木村直巳先生、観音山小栗邸址を奉仕で整備してくれている丸山昇氏(欠席)に、市川平治会長から感謝状を贈呈した。
   
追悼の言葉 市川平治会長
    
非命歿後157回忌の法語を読む
 
 
全国からの参拝者が列を作ってお線香を供え、手を合わせ西軍無実術の罪で殺害されたて小栗上野介父子主や・殉難の村人を慰霊供養
 
能 仕舞 新作能「小栗」 
観世流能楽師 清水義也氏が制作した新作能「小栗のラストシーンを演舞    子息義久さん、同 能楽師金子聡氏が奉納仕舞
 
清水義久さんの仕舞
 
新作能 「小栗」 制作 観世流能楽師 清水 義也

  配 役

  ワキツレ 横須賀から来た旅人

  前シテ  男(実は小栗の霊)
   間狂言   東善寺の能力

  ワキ   東善寺の住職

  ワキツレ 東善寺のあたりの者たち   

  後シテ 小栗忠順の霊

  後ツレ 村垣範正の霊

  後ツレ 森田清行の霊

  後ツレ 三野村利左衛門の霊

  後ツレ 天女(小栗の妻の霊)


  あらすじ

 横須賀から草津温泉に行く湯治の旅人(ワキツレ)が烏川近くに着いた時に、男(実は小栗の霊、前シテ)に声を掛けられる。

  「この先の東善寺で『小栗忌』があるので、是非立ち寄ってほしい」と。
 旅人は小栗を知らなかったので小栗について尋ねると、男は物語る。

 2人は榛名山を眺め、やがて東善寺へと着いた。旅人が能力(間狂言)に、「男に誘われて来訪した」と言うが男の姿は無い。

 さては小栗の幽霊だったのかと気付き、小栗忌に参加することにする。
 すると、小栗をはじめ、村垣、森田ら仲間たち(後シテ、後ツレ)がそれぞれに集い、読経を喜び舞を舞う。

 更に三野村利左衛門の霊(後ツレ)に誘われて小栗の妻が天女(後ツレ)となって現れて、小栗の功績を讃えて舞を舞い、天へと帰っていく。


    仕舞の本文

  花も開くや日の本に。 花も開くや日の本に。
  四海の波も。
 たち来る光。 照り輝きて。

  山河に四種の。 匂い満ち満ち。 豊かなる。  文明開化。花の春

  紅葉の秋なれや。 小栗の説きし新たなる国を。
  時を経たりて令和の御代に。 時を経たりて令和の御代に。 
  繋ぐることこそめでたけれ。

      
  ◆記念演奏  群馬マンドリン楽団  
     
記念演奏会 群馬マンドリン楽団 毎年出演しておなじみの群馬マンドリン楽団が、当時のアメリカ国歌なみに演奏された「ヘイル、コロンビア」、やフォスターの曲、少年通訳立石斧次郎の「トミーポルカ」を演奏。住職の脚本・朗読による『維新無情』をマンドリン曲とのコラボで上演した。  
 
昼 市 ひるいち
午前11時ころから地域の物産や軽食を提供する昼市が開かれた
     
地産の野菜はいつも人気 小栗様ゆかりの「はまゆう山荘」はヤマアジサイがきれい キッチンカーも楽しい
     
ナタリアさんも海軍カレーがおいしいという毎年来ている小栗ファンも、ここで思いがけない友人、知人にあって楽しそうに語り合う。。