住職のコラム ●  衆生無辺誓願度

衆生無辺誓願度      
(しゅじょう むへん せいがんど)・《新年にあたって》
 お正月の修正会(しゅしょうえ)にお参りされた皆さんに「四弘誓願・しぐせいがん」をとなえていただいております。

 「四弘誓願」の第一句めがこの言葉「衆生無辺誓願度」で、意味は「この世にはいろいろな人がたくさんいるけれど、誓ってこれを渡そう、苦しみ悩みから救おう・・・」という誓いの言葉です。

 「なんだそんなすごい意味だったのか、私にはとてもそんなことは出来ない・・・・」といわれそうですが、安心してください。
イカリソウ(東善寺)*クリックすると大きくなります イカリソウ
   
    境内 

 道元禅師は
「凡夫(ぼんぷ・普通の人)といえどもまず衆生(しゅじょう・ひとびとのこと)を先に渡そう」という心を持つことが仏道に近づき、仏道を深める第一歩だと教えています。

 仏教でいう慈悲(じひ)の心は、広い心大きい心で人のためになることをすすんでするようにつとめること。

 やり方はいろいろあるが、てっとりばやいのはたのしい話、明るい話やいい場所に人を誘うこと。
よいことと思っても一人では決心がつかず迷っていたら人に持ちかけてみる・・・など。

 新しい年を迎えると心もあらたまり、少しよそいきの気分にもなります。ことしは「衆生無辺誓願度」をひとつの目標(もくひょう)にしませんか。

                               (1989・平成元年1月)