住職のコラム(東善寺)  この一日は
この一日は

      
 この一日は
       惜
(お)しむべき 重宝(じゅうほう)なり
           
             ・・・・・・・・道元禅師(どうげんぜんじ)の言葉です

 寺の書院大広間の床の間に、先代住職・村上照賢(むらかみしょうけん)大和尚が描(か)いた大ダルマ画が飾(かざ)られています。描いたときは80歳でした。横須賀市休養村「はまゆう山荘」のオープンを祝(いわ)って贈(おく)ったダルマ画のほかは、「あとは失敗作だ・・・」と捨(す)てようとしました。「まだこの次に描ける・・・・」と思っていたのでしょう。



大ダルマ画

   高234×幅290
・先代住職村上照賢筆
   
      書院大広間

「でも捨てないで、この次に描くまでとっておいたら・・・」とすすめたのがこの「失敗作だ」という大ダルマで、それ以後は気力が衰(おとろ)えたのか大きいものは描こうとしなくなって生涯(しょうがい)を終(お)えました。

あの時とっておいてよかった、とつくづく思う。

人生では、あとでよかったといえることより「あの時やっておけばよかった・・・」と悔
(く)やむことのほうが多い。いつも心を研(と)ぎ澄(す)まして、なるべく後で悔(く)やむことの少ない日々を送るように心がけたいものです。

12月は「悔過
(けか)の月」。過(あやま)ちを悔(く)い改(あらた)め、新年に向かって心を引き締(し)める月です。

          (1998平成10年12月・東善寺だより84号)