東善寺・山だより 雪山に学ぶ/尾瀬・リーダー冬季講習会


群馬県高体連登山専門部
リーダー
冬季講習会
リーダー講習会(東善寺)・クリックすると大きくなります
毎年140〜150人の生
徒が講習を受ける

■この講習会の様子は、山岳雑誌『岳人』(東京新聞発行)2003年6月号に紹介されています。

■高校生登山の技術向上と安全を図るために、昭和49年3月から始まり、すでに30回を越える講習会です。
毎年3月末の春休みに入るとすぐに行なわれます。
■日程  
第1日 沼田駅〜尾瀬戸倉集合・開会式・基礎訓練(ワカンジキによる雪上歩行・読図・装備)などをして翌日の登山に備える。富士見旅館に入って自炊による夕食・ミーティング
第2日 戸倉〜富士見下〜田代原〜冬路沢〜富士見峠 
この日は7時間ほどの登山。朝7時ごろ戸倉を出てお昼ごろに富士見峠の富士見小屋に到着する。標高1900メートル近く、3〜4bの雪に埋もれた山小屋の入口や屋根の周囲を掘り出す除雪のあと、周囲の読図を行なう。夜は班ごとのミーティング。雪を溶かして炊事する。
第3日 富士見小屋〜読図・歩行・雪洞・救出訓練〜富士見小屋 

雪に埋もれた山は、夏のやぶがすべて隠れてどこでも歩ける。地図で目標を決めたら確実に歩いて行けるので、読図歩行の訓練に最高の舞台となる。深い雪が白一色に輝く世界。青い空、燧岳(ひうちだけ)など尾瀬の山々を眺め、大きな自然にひたって生徒は心を開放し、登山技術や仲間とのチームワークを身につけてゆく。 

第4日 下山。お世話になった小屋にわかれ、戸倉へ下山する。戸倉で閉会式をして解散。 
閉会式になると、初日のころと違って見違えるほど動きがスムーズになり、山に慣れた雰囲気がにじみだす。第20回の閉会式は駐車場で横なぐりの吹雪になったが、生徒はまったく動じないで、話を聞いていた。生徒の成長がたしかに感じとれた。
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▲登山は不便な生活。でも不便を楽しめるようになると、生徒は成長する。春休みに、このような雪山に来られるだけでも、しあわせといえる。 ▲肩に食い込む重いザックも、小屋が見えてくると、気にならなくなる。
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▲休憩。山に入ってきた喜びが顔にあふれる。 ▲読図。地図とコンパスで自分のいる位置と目的地を確認する。
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▲雪洞はノコギリで雪を切る。堅くしまった雪を切るのは力が要る。このあとスコップでブロック状にはずす。 ▲ワカンジキで歩くと、もぐらない。途中で外れないよう、しっかり縛る。
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▲救急ソリをつくってケガ人を搬出する訓練。 ▲ソリを引いて小屋へ戻る。小屋の屋根の雪もかなり落ちた。
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▲朝、小屋の主人萩原始さんが励ましの挨拶。足元の雪は二階の窓の位置。 ▲テントで参加する学校もある。中は意外に温かい。。
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▲本部のメンバー左から・小林達也委員長・高橋守男副部長・加藤好司副委員長 ▲誰の足跡もない世界に踏み込んで行くよろこび。

▲上毛新聞 第30回の様子を報じた・2003(平成15)年4月5日
▲第10回記念に贈った時計が、小屋で静かに20年の時を刻む。2003年3月で第30回を迎えた。
「うどん・そば」などの字は住職の書

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