HP東善寺 法話                花か、ゴミか                          


花かゴミか 
 花は愛惜あいせきに散り 草は棄嫌きげんにお(生)
                                                      (道元禅師『正法眼蔵』現成公案)
 

 〇きれいな花は愛され惜しまれて散り、草は嫌われ、抜かれてまたはびこる
 

  そりゃそうだ、雑草は嫌なものだ・・・、という話ではない。花を「悟り」と置き換え、草を「煩悩」と置き換えると意味が違ってくる。

 
〇「悟り」はたちまちどこかへ散ってゆき、「煩悩」はいつの間にか身に満ちている

…となる

 
写真はつくばいに散ったエゴの花、…でもこれは花か、ゴミか―。
花、ゴミどちらも人間が勝手に名付けて、花を惜しみ、ゴミを嫌っているだけ。
 
 


BACK