ボルネオ(マレーシア)に眠る●● 日本人のお墓・お参り  


◆ボルネオ(マレーシア)の日本人のお墓を墓参しました。
かつて第2次大戦で石油を求めて南方に進出した日本軍は、マレー半島、ニューギニア、などの各地で戦いましたが、ボルネオでもオーストラリア軍と戦い、敗退して多くの兵士が深い密林に眠っています。多くのオーストラリア人兵士や華僑(かきょう・中国人)、ボルネオ人も戦死、病没しています。

◆友人に誘われ、北ボルネオを訪れ、日本人墓地を訪ねてお参りしました。

コタキナバルの日本人墓地は道路わきの小高い丘にあった。「無名日本人の墓」というコンクリートの墓石が10数基。奥に近年建てられたと思われる慰霊碑があって、白い御影石に「南溟の各精霊」「海を越えて平和と友情を」と刻まれ、真ん中に木の墓標が立つ。まことに平和と友情が大切、と思う。
お線香を供え、読経していると、この南の地まで来て戦い、密林を逃げまどった人々の、苦難とむなしさが胸に迫る。
日本人の墓地は西海岸には少ない。照りつける日差しとスコールの下を歩いた兵士の苦労をしのび、読経を続けた。
第2次大戦中の砲弾の残骸。いま平和な島にかつてこのようなものを雨のように落とした時代があった。 町で見つけた本『日軍侵略 北婆羅洲血涙史』陳冬和著
著者(中国人)の父親は日本軍の拷問を受けたという。