法話(東善寺)     6連勝は食事の差


6連勝は食事の差

 数年前のこと、娘が卒業するので、ある大学の卒業式に出席しました。
 その大学は六大学野球で六回連続優勝を果たしていて、その監督がこれで引退するということで短い挨拶がありました。

 壇上に現れた監督は
「時間がないので、一言だけお話します」
と言って、次のように語りました。


フクジュソウ


 「毎年、大学に優秀な野球の選手が集まってきますが、これまでやってきてわかったことは、大学に入学した優秀な選手がいくら技術がよくても、結局使えない選手は朝食をしっかり食べてこない選手でした。父母の皆さん、息子さんや娘さんがこれから社会に出ても同じことが言えると思います。どうかしっかり朝食を取るようにしつけて下さい」

 「いい話を聴いたな」、と思わせるのは監督が6連勝の解説をするのでなく、これから旅立とうとする卒業生とその父母のために語ろう、という真正面からの心も一緒に伝わってきたからでしょう。
 監督のこの挨拶はいつまでも心に残っています。

 巣立ちの春がもうすぐです。
 子供や若者に、ふだんから朝食の習慣をしっかりつけておきましょう。