小栗上野介の顕彰●●新陰流兵法転会 奉納演武

新陰流兵法 転(まろばし)会
千代田支部創立10周年・群馬支部創立20周年
奉納演武と講和


■2004(平成16)年9月12日(日)
奉納演武 新陰流兵法転会が前日からはまゆう山荘(倉渕村川浦)で合宿稽古のあと、東善寺境内の小栗上野介胸像前で奉納演武を行ないました。
■関東各地、遠く名古屋から駆けつけた会員19名が日ごろの精進・稽古の一端を小栗公の前で披露し、集まった観客も気合の入った演武に引き込まれました。
講話 演武のあとは住職の講話「小栗上野介に学ぶ」  本堂いっぱいの聴衆が小栗上野介の業績が、明治以後に隠されてしまった経緯を熱心に聞いてくださいました。

■小栗流 ー坂本竜馬も学んだ小栗流ー
小栗家の4代目忠政(又一の名を家康からもらった人物)の次男小栗仁右衛門(にえもん)正信は、新陰流の祖上泉伊勢守の弟子柳生石舟斎から学んだ新陰流から、戦場における実戦に主眼をおいた組打ちの法和(やわら)術を制定して総合武術の流派を起こした。すなわち、剣、柔、組打、槍、居合、薙刀、水馬、水泳、騎射、棒、縄、小太刀であり、なかでもとくに和術を重んじ、剣を表、和術を裏とした。正信から土佐藩の朝比奈半左衛門に伝えられ、幕末に坂本竜馬も小栗流を学んでいる。

胸像の周囲に紅白幕を張って 演武を開始 解説進行は難波誠之氏 三学円之太刀(取上げ使い)より
仕太刀 坪田 健二(本年5月入門)
打太刀 井澤 秀雄
 ☆百戦練磨の達人に、真っ向正面から挑みます
三学円之太刀(取上げ使い)より
「右旋左転」
相雷刀八勢(取上げ使い)より
仕太刀 工藤 博巳(本年3月入門)
打太刀 小林 利雄
 
NHKFMや上毛新聞で知った観客がおおぜい 相雷刀八勢(取上げ使い)より
心配した天候も薄日が差し暑いくらい 1組終わるごとに拍手でねぎらう 九箇之太刀(取上げ使い)より「逆風」
仕太刀 戸塚 雄介
打太刀 長坂 斉
☆仕/打とも、地元・群馬支部の所属。 長坂氏は群馬支部長(上泉町住人)です
市川平治小栗上野介顕彰会長の祝辞
ギャラりーがたくさんいて、演ずるほうも力が入る 三学円之太刀(下から使い)
仕太刀 大谷 祐樹
打太刀 寺石 義和
☆大谷さんは、バイクの整備技術士。稽古不足は集中力で補います。
割竹に革袋をかぶせた袋竹刀 三学円之太刀(本伝)
仕太刀 山口 洋介
打太刀 寺石 義和
☆山口さんは、社会人2年目。月一回の稽古でも、「継続は力なり」。
天狗抄(本伝)より「手引」
仕太刀 寺石 義和
打太刀 楢崎 伸樹
☆名古屋から車で駆けつけた寺石さんは千代田支部の創設時からのメンバー
 
小太刀
小転変十三勢から下段変より
仕太刀 小林 利雄
打太刀 寺石 義和
☆1尺7寸5分の小太刀を使います。
三学円之太刀(本伝)より
仕太刀 大崎 優司
打太刀 渡邉 忠成
☆勝って引く時も、いささかの油断も許されません
新陰流宗主・渡辺忠成氏は、35年前に小栗公墓前に参拝し、一泊して前住職と語り合ったという。このとき東善寺を紹介した小栗上野介研究家大坪元治(指方)氏も、宗主の父の道場で学び新陰流の印可を受けている。

会員一同です
終わって、礼!
どうもお疲れさまでした。迫力があって、よかったですよ。